学びルーム
カテゴリ : 校長コラム ,お知らせ|投稿日 : 2014年7月3日

昨年度、本校Y教員の紹介で元塾の講師H先生と出会い、それ以降、本校の「学びルーム」での指導を担っていただいている。先生は、ずっとタンカーの船長をされた後、陸に上がって一念発起。塾を開設され、小学生から大学受験生まで幅広く面倒を見て来られた。自分が習う時間でもないのに「勉強分かれへん。教えて。」とやってくる生徒に親身になって勉強を教えて来られたという。進学塾ではない「町の寺子屋風の学習塾」として、その地域で浸透していたそうだ。でも、ご自身の年齢や実母の介護などから一旦塾を閉鎖された。そして、山歩きなどをされる傍ら、何か社会貢献できないものかと考えておられたという。

そこに本校での「学びルーム」の話が入ってきて、「お金は受け取りませんが、ボランティアならやりたい。」と引き受けてもらうことになった。「学びルーム」の利用者はまだまだ少ないが、先生が指導してくださっている2年生では、4~6名の固定メンバーがおり、週に2回、H先生に勉強の分からないところを教えてもらっている。ある日の放課後、参観に行ったら、数学や国語ではなく「簿記」を教えておられた。「生徒が教えてというもんだから、ニーズに応えないと」と、自身が学ばれたこともない「簿記」を参考書とにらみっこしながら勉強されているその姿に本当の教師魂をみた。先生は、どの生徒も見捨てず、自身が分からないことは独学で勉強して理解され、生徒に還元されて来られた。そんな先生と出会えてつくづくよかったと思う。自分はもちろん、本校の生徒たちにとっても。

*学びルームとは、本校に設置した放課後の自主学習の場で、学びたい子が自由にやってきて学習することにしている。教職員が交代で生徒の指導に当たることもある。

(7月3日)